コラム(colum)

■ 当クリニックでは、少しでも皆様の役に立てばとスタッフ一同で書いております。
  皆さんと一緒に病気の予防をしていきましょう!

Index

3月 「仮面高血圧??」
2月 「高血圧」
2026年 1月 「インフルエンザ」
12月 「ありがとう」
11月 「車酔い」
10月 「ぶどう酒」
9月 「頭痛」
8月 「スポーツ飲料」
7月 「夏の前に」
6月 「米?放射性物質?」
5月 「運動で認知症が!?」
4月 「春眠暁を覚えず」
3月 「花見?体重?」
2月 「花粉症」
2025年 1月 「インフルエンザB」
12月 「窒息」
11月 「脳梗塞?」
10月 「運動の秋」
9月 「食欲の秋」
2024年 8月 「最近のコロナ」

2026年3月のプチ医学「仮面高血圧??」

仮面高血圧って知っていますか?
高血圧症は別名「サイレント・キラー」とも呼ばれています。初期では自覚症状がほとんど無いため、知らないうちに血管を痛め、脳梗塞・脳出血、心筋梗塞、腎臓病(透析)などを起こすからです。
 
想像してみてください。血圧160mmHgで脈80回の人は、水を2m18cm押し上げる力で血管の壁を1分間に80回も叩いているのです…血管が壊れそうですよね。
 
また、高血圧のタイプによって脳心血管疾患のリスクは変わります。
 
持続性高血圧の人:約3倍
仮面高血圧の人:約4倍
 
出てきましたね「仮面高血圧」
更にこの「仮面高血圧」は以下の3タイプに分かれます。
【早朝高血圧】 モーニングサージは、脳卒中リスクが2.5倍に。
【ストレス性高血圧】 震災後の脳卒中・心筋梗塞はこれが原因。
【夜間高血圧】 降圧薬の効果切れでも起こす。

この様に降圧薬の飲むタイミングや種類によって「仮面高血圧」を作ってしまうこともあります。

仮性高血圧

Kario K.et al.Science Press.London

高血圧の治療を受けている人は25%程度と言われており、40代〜50代で急増するといわれています。
血圧が気になる方、また飲んでいる人でも疑問がある方はご相談ください。次回は血圧と疾患に関してを書きたいと思います。
 
~ 今月の感染症 ~
インフルエンザは落ち着いてきましたが、インフルエンザ後、咳や鼻汁が続く人や、胃腸炎の方を多く見かけます。副鼻腔炎やマイコプラズマ肺炎の可能性もあるのでご相談ください。

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2026年2月のプチ医学「高血圧」

 寒いですよね。風邪も引くし血圧も高くなるし・・・
今回は「血圧」にスポットを当て、数回に分けて生活習慣病に関して書きたいと思います。
 
血圧って1年でも変動することはご存じでしたか?知っている人は知っていますよね。では1年で一番高くなる季節は・・・
そうです。冬に一番高くなります。
 
6年ぶりに改訂となった2025年の高血圧ガイドラインでは、
● 高血圧症の基準は変わらず「140/90mmHg以上(診察室血圧)、135/85mmHg以上(家庭血圧)」
● 降圧目標は、患者背景によらず「130/80mmHg未満(診察室血圧)、125/75mmHg未満(家庭血圧)」
と降圧目標の変更がありました。

高血圧 2025年 ガイドライン

では、血圧を下げる目的は何でしょうか。
脳梗塞や心筋梗塞を減らす?腎臓病の悪化を防ぐ?認知症を防ぐ??
また、1年中、同じ量の同じ薬でいいのでしょうか?
 
ちなみに、認知症に関して、高血圧症がリスクになることが見つかり、治療をしていると認知症のリスクにはならないのですが、治療していないと血圧が120~140mmHgでもリスクが上がることがわかっています。また下記は注意を。
 
●急な血圧上昇;「脳梗塞」「心筋梗塞」の可能性
●血圧が下がりにくい人;血管狭窄・内分泌疾患など「治療が必要な疾患」の可能性
 
脳幹に血管が触れたり、腎臓の血管が挟まれたりするだけでも高血圧になります。当クリニックで検査可能ですのでご相談くださいね。

~ 今月の感染症 ~
インフルエンザBが増えてきました。ワクチンを受けている人でも多くなっています。
自費ですが予防投薬も検討を。また溶連菌も増えてきています。抗生剤がいるため症状があればご相談ください。

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2026年1月のプチ医学「インフルエンザ」

 明けましておめでとうございます。午年に関連したなにかと考えましたが、新年明けてからもインフルエンザの患者さんが多いため、今回はインフルエンザの治療薬について。
 インフルエンザの薬は現在内、服薬が4種類、点滴が1種類。タミフルとリレンザ、イナビルはノイラミニダーゼ阻害薬で同じ作用機序。ゾフルーザのみ違う作用機序です。
 
 特徴を簡単にまとめると以下の通りです。
 
●タミフル
 2001年に認証された古くからある薬。生後2週以降の乳児から使用可能。世界中で最も使用されており、妊婦への安全性が確認されており、WHOでも妊婦の第一選択薬。消化器症状が出ることがあるので食後に内服を。
●ゾフルーザ
 1回で終わりの薬。12歳以上で使用可能。家庭内ウイルス伝播を29%減らすとされています(CENTERSTONE試験;ゾフルーザ9.5% vs プラセボ13.4%)。インフルエンザB型ではタミフルより解熱を早めるとされています。

●リレンザ
5歳から使える。鼻からの吸入のため、血中濃度が低いため全身性の副作用少ないことが特徴です。
●イナビル
リレンザ同様、5歳から使え、吸入薬で1回で終わる全身の副作用が少ない薬です。半減期は約71時間と長い薬剤となります。
●ラピアクタ
点滴薬です。生後1か月から使え、重症例や経口・吸入が困難な場合に用いられます。
 
これらの薬でウイルスの増殖を抑えます。発症から48時間以内に内服することで最大の効果が得られます。タミフルと異常行動の関係は、科学的根拠に乏しくインフルエンザ自体が原因であると考えられています。それぞれ薬剤の特徴を知って使ってくださいね。

~ 今月の感染症 ~
インフルエンザ。やはり多いです。
重症例ですと稀ですが脳炎になることもあるので、頭痛のある風邪症状はクリニックにご相談ください。受験シーズンですので自費ですが予防投薬に関しても電話でご相談ください。

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2025年12月のプチ医学「ありがとう」

 もう12月。ネオンが街を飾る時期になりましたね。
 今回は「ありがとう」を題材に脳との関係を書きたいと思います。
「ありがとう」って素敵な言葉ですよね。言った人も言われた相手も良い気分になります。なぜでしょう?
 
研究で心のバランスを整える神経伝達物質の分泌増加することがわかっています。しかも、感謝を繰り返すことにより、脳内構造を変化させ、神経伝達物質が分泌しやすい状況を恒常的に保つことが出来るというのです。
 
その物質は…セロトニン・ドーパミン・オキシトシン
 
●セロトニンは、イライラしたり不安にさせずパニック障害やうつなどから遠ざけるとされ、
●報酬系ホルモンで知られるドーパミンは、やる気や集中力を上げ更に情報処理能力も向上させます。
●最後の愛情ホルモンとされるオキシトシンは信頼感や絆を深める効果があり、最近では過食の抑制という効果の報告もあります。
更に、感謝するされるの環境を作ると仕事効率が上がるというデータも多く存在します。

また、「ありがとう」と言われるだけで、自分が既に出来ていることに気づかされたり、自分が認められると感じ生産効率が上がったという報告もあります。
つまり「ありがとう」って言う言われるだけで幸せになる可能性があると言うことです。
最後に、今年も1年、当クリニックのコラム読んでいただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

片頭痛 緊張型頭痛

~ 今月の感染症 ~
今年のインフルエンザは少し変わった経過をたどる方がいます。2-3日軽い風邪をひき一旦落ち着きますが、その後急にインフルエンザ様の熱や症状が出て来るといった経過です。 また、インフルエンザワクチンを接種された方は熱の出ない方もいらっしゃいますので、調子が悪い時は是非クリニックにご相談ください。

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2025年11月のプチ医学「車酔い」

「紅葉」きれいですよね。赤・黄・緑といろいろな色の葉。
 これらの色。赤い色を反射する葉が「赤い葉」として見えることは皆さんの知っているところ。人には「赤」はとてもきれいに感じる色ですが・・・犬や猫には「赤」を感じる細胞がなく、「赤」や「緑」は灰色に見える言われています。「紅葉」は、犬や猫にはどんなふうに見えているのでしょうね。
 さて今回は「車酔い」についてプチ医学。
 
 紅葉を見に行くぞ! と張り切って車で長時間ドライブ。社内でワイワイガヤガヤ・・・うぷぷ・・・気持ち悪くなったぞ。さて、困ったどうしよう。よくある話ですよね。
「車酔い」は「動揺病」「加速度病」とも言われ、乳幼児ではほとんど起こらなく、2~4歳ごろから増え始め、小中学生でもっとも起こりやすく、大人になると酔いにくくなると言われています。
 車酔いの主な原因は、脳内にて「視覚情報」と「内耳からの情報」を一致させることが出来なくなったときに起きると考えられています。なので、脳や前庭器官が未発達な乳幼児は、車の動きが感知できないため酔わないと理解できるかと思います。

めまい

さて、酔う人は治さないとですが・・・いくつか対処法を挙げてみます。
● 乗り物を降りて休憩する
● 出来なければ、風にあたり目を閉じて寝る
ぐらいしかありません。なので下記に上げるような「予防が大切」!
● 自律神経の不調を避ける
  ・睡眠を十分とる
  ・空腹・満腹は避ける(軽く食べておく)
  ・お気に入りの曲を聞く
  ・換気で常に新鮮な空気を
● 景色が見える場所で、進行方向に向いて座る
● 回転するような運動で平衡感覚を鍛えておく
なりやすい人は上記に注意し、出発30分前に「酔い止め」を飲んで楽しい旅行へいってらっしゃい!
 
そうそう、話は初めに戻りますが、闘牛は犬や猫と同じように「赤」は感じていないそうですよ。

~ 今月の感染症 ~
今年もインフルエンザでの多くの学級閉鎖が起こってしまいました。感染を広げないためにも是非ともワクチンを。メリットは、罹りにくくなることと罹っても軽症で済むこと。摂取後約2週間で免疫が付くと言われていますので接種日の参考に。

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2025年10月のプチ医学「ぶどう酒」

 急に寒くなりましたね。季節はもう10月。ハロウィンにブドウ狩りもこの時期ですよね。今回は時期にちなんで「ワイン」に関してプチ医学。
 ワインはフレンチ・パラドックスに代表されるように心臓含め健康に良いと思われていますが、最近の報告では悪いことも...
 
「乳がんのリスク?」
2023年に米国公衆衛生局(USPHS)から、週に1杯でも男性はアルコール関連のがん(食道がん、大腸がんetc)のリスクが10%、女性では乳がんのリスクが11.3%上がると報告あり。
 
「1滴でもがんの危険性?」
2018年のランセットにある論文でアルコール1滴でも死亡リスク(心血管疾患、乳がんなど)が上昇するという報告あり。
 
といっても、植物由来の抗酸化作用や抗炎症作用を持つポリフェノール、赤ワインではLDL(悪玉)コレステロール低下や血液凝固の予防作用があるレスベラトロール、白ワインのチロソールやヒドロキシチロソールの抗酸化作用に加え低糖で殺菌作用は魅力的です。

アルコール適正量

厚労省

  
アルコールとがん発生率

米国公衆衛生局(2024年)

「結論」
最近の見解では、利点以上にアルコールの悪影響が上回っているようです。
ポリフェノールやレスベラトロールに関して言えばブドウを食べても摂取可能(糖分は注意)。 長生きに必要な抗酸化作用には他にリコピンやルテインもあるのでトマトやトウモロコシ、ブロッコリーなども良いかも?
ワインは健康を期待して飲まず、楽しむために飲みましょう。科学的に安全な飲酒量は見つかっておりません。厚労省は1日あたりの純アルコール量を男性では40g、女性では20gとしています。もちろん、休肝日やお酒の間に水を飲むようにしてくださいね。

~ 今月の感染症 ~
発熱と頭痛だけの方が多くなりました。またインフルエンザ増えてきました。困ったらご相談ください。

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2025年9月のプチ医学「頭痛」

 台風や急な雨…と思えばカンカン照りに花粉。季節の変わり目は「頭痛」が起きやすいですよね。風邪でも頭痛が起きますし、花粉でも頭痛が起きます。年に数回であれば、市販薬で対応可能ですが、連日頭痛が起きると困りますよね。仕事効率は下がるし、休日出かけらない…今回は「頭痛」に関して書きたいと思います。
 
今回のような季節の変わり目に起きやすい頭痛は「片頭痛系」と「緊張型頭痛系」にざっくり分けて対応しましょう。例として、お風呂に入ったりと体を温めると、緊張型頭痛は楽になり、片頭痛は悪化する、と対処法が異なるからです。
 
①「どの様な頭痛」
→いつもと違う頭痛や強い頭痛、初めての頭痛は医療機関にご相談を。血管が割けていることもあります。いつもと同じ頭痛であれば②へ。
 
②「どんな時に起きたか」
→花粉が原因であれば花粉症の治療、風邪であれば風邪の治療が必要になります。原因が天気や気圧・光や匂い、クーラーなどの環境、体調の変化、運動、睡眠不足が原因であれば③へ。

  
片頭痛 緊張型頭痛

頭痛ガイドラインなど

ポイントは「今起きている頭痛を知り、長引かせない」です。ただし、薬を飲み過ぎても頭痛は起きてしまいます。また、頭痛の回数が多いと認知症率が高くなるという報告もあるのでご注意を。月に4回以上起きるときは予防薬を内服をお薦めします。

~ 今月の感染症 ~
最近はRSウィルス感染が多くなっていますが、コロナウィルスは以前として感染者がいらっしゃる状況です。マイコプラズマ肺炎が今後は増えると予想できますので長く続く咳のときはご相談ください。

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2025年8月 「スポーツ飲料」

 夜も暑いですね。体調崩されていませんか?
 
熱中症対策で「塩分取ってください!」とか「スポーツドリンク飲んでください」とか言われますよね。では逆にどのくらいとればいいの?と思われたことありませんか? 今回は「スポーツ飲料どのくらい飲んでいいの?」に対して考えたいと思います。
スポーツ飲料で注意すべき点は「糖分」です。つまり、虫歯、肥満、糖尿病に注意が必要となります。
 
  まずは虫歯。
糖分を取り過ぎると虫歯になることは何となく想像できますよね?成人では年間15kg~35kgの糖を摂ると虫歯は急増することがわかっています。 WHOからは総エネルギーの5%未満(以前は10%未満)に留めることが推奨されています。これは平均的な成人(1日総カロリー2000kcal程度)で25~50gとなります。 また、回数にも注意することも大切です(糖摂取回数を1日に4~5回以下にすると虫歯が抑えられ、歯磨きはフッ化物配合歯磨剤の使用をおすすめします)。

塩 スポーツ飲料

 つぎに肥満。
肥満に対してはWHOでは糖分摂取量は1日25gまでとされており、スポーツ飲料はだいたい20~40g(アクエリアス500mlで23.5g)と多いため、汗を多くかいた時や運動時など飲む時を選んでいただけると良いと思います。「糖質ゼロ」を謳っているものを選んでも良いかもしれません。 ここでの糖分は果糖を除く単糖類や二糖類のことなので、「でんぷん」はしっかり摂ってくださいね。

肥満

 最後に糖尿病。
ペットボトル症候群に代表されるように、摂取し続けると、急性糖尿病ともいえる症状(吐き気、腹痛、意識障害)が起きます。
糖分が気になる方は「糖質ゼロ」のスポーツ飲料や「塩分タブレット」を上手に使ってみてください。 厚労省では水100mlに対して1-2粒を推奨しています。ちなみに高血圧症の方は1日6g未満が推奨されています。

~ 今月の感染症 ~
コロナウィルスに感染される方が増えています。中には余り発熱をしない方や鼻水が出ない方もいらっしゃいますので、頭痛に伴う発熱や風邪症状がございましたらお立ち寄りください。

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2025年7月のプチ医学「夏の前に」

 暑くなってきましたね。こう暑くなると「夏バテ」や「食中毒」が多くなりますね。
今月は「夏の前に」と題して書きたいと思います。
 
まずは、夏バテ。暑さで食欲が低下に加え、汗をかいたりと体力も消耗することで起きる「夏の暑さによる体調不良の総称」です。
夏バテを防ぐために、体づくりのための「タンパク質」に加え、疲労物質を分解する「ビタミンB1」とストレスに抵抗する副腎からのホルモン合成を助ける「ビタミンC」の栄養素を意識して摂る様にしてくださいね。

ビタミンB1
ビタミンC
  
食中毒 原因 時期

東京都保健医療局

次に食中毒。症状としては「発熱」「腹痛」「下痢・嘔吐」「血便」など。
カンピロバクターが原因の場合1人/1000人で、ギランバレー症候群(手足のまひ、呼吸困難など)を発症する場合があり、注意が必要です。
食中毒の予防は、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」です。 手・食材・包丁やまな板をしっかり洗い、食材は冷蔵庫などで保存、食材ははしっかり加熱するです。

~ 今月の感染症 ~
咽頭結膜熱(プール熱)と溶連菌と食中毒(上記)です。食中毒に関しては上図を参考に可能性があれば受診を。プール熱は感染力が強いため、タオルを人によって変えるなど対策をお願いします。

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2025年6月のプチ医学「米?放射性物質?」

いきなり質問です。1Lに含まれる放射線物質が少ないのはどちらでしょうか?
 ① 牛乳 ② ビール
答えは②です。たくさん飲みたくなりますよね。
では、次の2つではどちらが少ないでしょうか?
 ② ビール ③ 震災後1カ月目の福島市水道水
答えは③です。ちなみに①は50Bq、②は10Bq、③は1.1Bqです。
 
全ての食べ物には放射性物質が含まれており、私たちは常に放射性物質の影響を受けて生きています。 例えば自然から受けている放射線は約2.4mSv/年であり、ブラジルではウランやトリウムを多く含むモナザイト岩石地帯があるため10mSv/年にもなるそです。 ちなみに撮影部位によって異なりますが胸部CTは6.9mSvとなります。

人工放射線 表

日本の環境放射能と放射線

  
放射線量と生活習慣リスクとの比較

環境省ホームページより作成

気になるのは、がん発生率ですよね。上の表をご覧ください。CT検査は受検が必要な方でも、比較的安心に受けられる検査と考えられます。
ちなみに・・・お米と食パンでは同じ30Bq/kgでした。海外旅行される方は、「JISCARD」の航路線量計算を参考にしてくださいね。

~ 今月の感染症 ~
RSウィルスは減り、引き続き溶連菌による咽頭炎、アデノウィルス感染症が増えてきています。 また、熱中症で体力がない中、マイコプラズマ肺炎が徐々に増えてきております。長引く咳は受診し抗菌薬を。 そして「暑熱順化」で熱中症対策を。

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2025年5月のプチ医学「運動で認知症が!?」

「認知症が減る」と言われたら驚きませんか?
事実、日本は認知症が増えているのに欧米では認知症は減っています。 今月は「運動で認知症が」と題して書きたいと思います。
 
まずは、減っている事実を。
Framingham Heart Studyによると、米国では1977年~2008年の30年間で認知症の有病率が10年あたり約20%低下していると報告されています。 イギリスからも、CFASⅠ(1989年~1994年)とCFASⅡ(2008年~2011年)より認知症有病率推計値を比較すると8.3%から6.5%に減少しています。
 
なんで減ったのでしょうか?
この間変わったことは、健康の動機付けと生活習慣病の早期介入でした。つまり、動脈硬化の予防、特に血圧コントロールが影響していると考えられています。 また認知症をすでに発症している方もこれらをコントロールすることで症状の改善するとも言われています。
 
どの位下げればよいかというと・・・動脈硬化リスクを下げる程度。つまり、SPRINT研究やSTEP研究が参考になります。
両試験の結果は、収縮期血圧120~130mmHg未満にすることで脳卒中や心臓病予防が予防できるとされており、この値が目標となります(140~150mmHg未満コントロールでは死亡率・発症率ともに上がる)。 また動脈硬化を悪化させる喫煙やコレステロールなどにも注意してくださいね。

  
一卵性双生児

BBC News
双子の写真です。どちらが喫煙者でどちらが非喫煙者でしょうか?

上の写真は知っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
喫煙は動脈硬化を進め老化を進めます。脳の老化・・・認知症も進めると考えられています。
また、運動で血圧低下することがわかっており、その他の生活習慣病も運動が効果的です。つまり
●運動をし、認知症対策を!
その他に、花やアサリ・カツオが旬の5月にドパミンを増やす匂いによる刺激や、鉄分接種も効果的と考えられます。

~ 今月の感染症 ~
引き続き溶連菌、胃腸炎は見られます。百日咳、咽頭結膜熱、突発性発疹などウィルス系が若干増えてきています。

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2025年4月のプチ医学「春眠暁を覚えず」

春ですね。寝坊が増えた今日この頃です。そんな方に早起きをして運動はいかがでしょうか? ということで今回は「セロトニン運動」のご紹介をしたいと思います。
 
 セロトニンって?
脳内の神経伝達物質の一つで、肉体労働が少なくなった現代で減少しやすいとされる物質です。
 
 セロトニンが減少すると…
眼瞼挙筋や頬筋、体幹の背側筋などの抗重力筋の筋緊張が低下し、背中は丸く、締まりのない顔になる傾向が見られます。また、精神的にも不安定になり、キレやすい、イライラする、気分が滅入り鬱っぽくなります。
 
そんなセロトニンを増やすおすすめの運動は、以下のリズム性の運動です。

運動とセロトニン

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 20代男女のペダリング運動の結果

●歩行;姿勢を良くメリハリをつけ、少し意気が上がるぐらいの速足で一歩ずつ踏みしめて20-30分リズミカルに歩く。
●咀嚼;リズム良く噛む。飲み込むまでに20回以上を目標に。
●呼吸;10~20分、ゆっくりした深呼吸を行う。
その他に
●生活リズムの乱れ(夜更かし)などでもセロトニンが減少するため、睡眠・覚醒リズムを規則正しくする…就寝中は真っ暗い部屋で寝て、朝早く起きてカーテンを開け「朝日を浴びる」習慣をつける。
●セロトニンの材料となるトリプトファン(必須アミノ酸の一種)の含有率が高い食事…「卵」「ゴマ」「バナナ」「乳製品」「豆製品」を摂る。
なども効果的です。

~ 今月の感染症 ~
「RSウィルス(緑)」「感染性胃腸炎(黄)」「溶連菌(ピンク)」の3つ。peakは過ぎましたが油断禁物です。 受診のタイミングは 「長引く風邪や咳」 「吐く、水様便」 「ひどい喉の痛み、発疹」 です。

感染性胃腸炎

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2025年3月のプチ医学「花見?体重?」

日ごとに暖かさを増し、春めいてまいりました。もうお花見に行かれましたか?
今回は「花よりだんご」ということで秋に引き続き「体重」に関して書きたいと思います。
 
そもそも、BMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))は22が理想とされますが本当でしょうか?
 
「BMI=22」という値は、30~59歳の日本人男女約5000人の健康診断(がん検査は除く)の結果を調べた研究(Int J Obes.1991 Jan;15(1):1-5)から、異常値がもっとも少なかったのが「22(男性22.2、女性21.9)」だったからです。
上記のデータに加え、2011年に日本のコホート研究のプール解析の結果(下図)では、「全死因・がん・その他」では「逆J型」、「心臓病・脳血管疾患」では「U型~J型」のグラフとなることがわかりました。

BMIと死亡率

がん対策研究所 予防関連プロジェクト

健康診断(がん検査は除く)は心血管イベントを見つけるための検査であることから、
●「心・脳血管疾患・メタボ関連の病気を既にお持ちの方」… BMI=22
●「がん含め長生きをしたい人」… BMI=23~25未満
加えてグラフから、女性はBMI「19~24.9」では死亡率にはほとんど違いがなく、男性は「23~24.9」より増えても減っても死亡率が上がっていること、更に日本人の最近の体重変化も考慮すると...
●男性は太りすぎ(BMI≧25)に注意
●女性はやせすぎ(BMI≦18.5)に注意
していただけると幸いです。

~ 今月の感染症 ~
やっと暖かくなって風邪からおさらば!っと思いきや、花粉症に紛れ「RSウィルス」が多く見られるようになりました。 感染力が強く、肺炎や気管支炎に至ることもあるため、無理をせず、ご相談いただけたらと思います。

RSウィルス

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2025年2月のプチ医学「花粉症」

新年が明けてから、もう1カ月経ってしまいました。
 
インフルエンザもピークを超え、熱のない鼻汁としてアレルギー性鼻炎の方がチラホラ受診されます。そこで今回は「花粉症」に関して書きたいと思います。
 
花粉症の歴史は諸説ありますが、花粉症様症状を医学会で初めて発表されたのが1819年。このころは珍しい病気で、28人の患者さんが集まるのになんと9年もかかったそうです。
 
現代では、良く見られるようになった花粉症。とても辛いですよね。スギ花粉だけなら北海道と沖縄に逃げるのも良いかも??…ですが、北海道はシラカバやハンノキが、沖縄はリュウキュウマツやススキの花粉が多くあります。それに移動も現実的に困難ですよね

花粉症

日本気象協会

花粉症を抑える薬は、大きく分けて以下の3つです。
「ヒスタミンの発生を抑える」
「ヒスタミンの動きを抑える」
「眼や鼻の粘膜の腫れを抑える」
花粉症の薬は早めに服用すると症状が軽くなります。2月中に飲むと3月になっても症状は軽く済むと言われております。
また、スプレー式で鼻閉感を無くす薬もあるので内服薬が効かない方はご相談いただけたらと思います。

~ 今月の感染症 ~
 
インフルエンザは減少傾向となり一安心…と思いきや、最近、溶連菌感染症の増加が目立ってきております。抗生剤が必要ですので、喉の痛みがある方はご注意ください。また、体のだるさだけでも男性更年期障害含めて様々な原因の可能性があります。無理をせず、ご相談いただけたらと思います。

溶連菌
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2025年1月のプチ医学「インフルエンザB」

新年あけましておめでとうございます。

今年は新年早々、日本海側に大雪が降るほどの寒い冬となりました。また乾燥することも多くインフルエンザにかかる人が更に多くなっている状態です。予防接種した方でもかかってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

予防接種の主の目的は「ワクチンを打って、重篤化になることを防ぐ!」です。もちろん罹りづらくなります。当クリニックでも要望が多かったため、予防接種期間を1月末まで延長しました。

今回は「インフルエンザB」と題して、まだ間に合うインフルエンザワクチンについて少し書きたいと思います。

インフルエンザ

東京都感染症情報センター

インフルエンザワクチンの株

ワクチンはB型にも効きますか?という質問を受けます。答えはYESです。

以前のワクチンはA型2株+B型1株で作られておりましたが、2015/2016シリーズからA型2株+B型2株のワクチンとなり、以前より予想が外れ辛いワクチンとなりました。

株の決定は、毎年、WHOの専門家会議で推奨された株を参考にして、日本の専門家会議を行い厚生労働省が決定した4つ株を使っております。

当クリニックでは1月末まで接種期間を延ばしております。是非みんなでB型も予防していきましょう。

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2024年12月のプチ医学「窒息」

みなさま、こんにちは。気がついたらもう12月ですね。田町駅の東側では毎週のようにもちつき大会が開催されていますがみなさん行かれましたか?

そんな楽しいもちつきですが、毎年お正月の救急で必ず喉につまらせた方が運ばれてきます。なんと令和5年の食物による窒息での死亡数は4620人!約25%の1154人は1月に起こっていることから、いかにもちが危険か伝わると思います。
そこで今回は窒息したときの対処法をお伝えします。お正月は救急外来で過ごしました、なんてことにならないようぜひ覚えてくださいね。

~窒息を発見したら~

窒息時のフローチャート

背部叩打法と腹部突き上げ法

●背部叩打法(右図)
手のひらの基部で、左右の肩甲骨の中間あたりを力強く何度も叩きます。
●腹部突き上げ法(左図)
図のように臍の上、みぞおちより十分下に手をあてます。 すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
※妊婦や乳児には実施しない
 
~ 今週の感染症 ~
溶連菌、マイコプラズマ、百日咳は引き続き多く、インフルエンザAがちらほら見られるようになりました。咽頭痛や咳には抗菌薬がいる場合がありますのでご注意を。
また年末年始、人の移動が多くなります。
海外に行かれた時に気を付けて欲しいのが「蚊」です。その他イヌ、ネコ、コウモリ、キツネ、アライグマなどに咬まれて菌が...なんてことがあります。長袖などで肌を出さない、動物は触らないようにするなど対策をお願いいたします。

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2024年11月のプチ医学「脳梗塞?」

こんにちは。
ブルーのお猿が目印の田町クリニックです。
余談ですが、このお猿は院長作で『脳を連想する動物』ということでお猿にしたそうです。さらにお猿さんの手と尻尾には秘密があるとのことです。
 
当院は今年の6月3日に開院して5カ月経ちました。
患者様より「どんな院長先生ですか?」とのご質問をいただくこともありましたので、今回はざっくりですが少し当院の院長を紹介をしたいと思います。
 
①経歴
大学病院などで脳神経外科中心に救急医療にも携わり15年以上の臨床経験があります。 得意な科は脳外ですが、全身を診れないと治らないと感じ、修業のうえ、現在オールマイティな診療をしています。もちろんバリバリ手術もやっていました。
 
②性格
陽気。話好き。
脳神経外科の医師は近寄り難い医師が多いという個人的な印象がありましたが、当院の院長は気さくで話しやすいと患者様からも折り紙付きです。 「聞きたい事があったのに、聞きづらくて聞けなかった!」なんて事は当院ではきっとないはずです。

 

③院長の大事にしている事
「患者様には優しく」
「可能な限り患者様の希望を叶える」です。 こんな院長なので安心して医療を受けられると思います。
 
最後に…
大学病院などでは、MRIを今すぐ受けたいという時でも検査が1か月先になってしまうこともよくあるお話ですが、当院では当日ご来院でMRIが可能です。「この症状は何科を受診したら良いかわからない」という時には迷うことなく、一度ご来院いただけたらと思います。
 
~ 脳梗塞 感染症 ~
気温がだいぶ下がってきました。気温の変化の時に起きやすい病気が脳卒中(脳梗塞と脳出血)や心筋梗塞です。
手足のマヒ・痺れ、ろれつ障害や胸痛、肩の痛みなど症状はお仕事中でもご連絡ください。
最近、「百日咳」が増えてきています。咳には注意を。

脳梗塞の予後と百日咳

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2024年10月のプチ医学「運動の秋」

秋めいてきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。身体を動かすにも良い季節となってきました。
ということで、今回は楽しく出来て、やせる効果も期待できる運動の紹介です。身体のなかで一番大きな筋肉の前もも(大腿四頭筋)、裏もも(ハムストリング)、大殿筋を刺激しながらバランス感覚も養える運動…レッグランジです。
【動作】
1、スタートポジションの姿勢は、胸を張り、背筋を伸ばした姿勢を作る。
2、1の姿勢を維持したまま、片脚を前に大きく一歩踏み出す。
3、踏み出した時、膝がつま先よりも前に出ないようにする。
4、上半身は維持したまま、地面を蹴ってスタートポジションに戻る。
この動作を左右交互に繰り返していきます。
片足5~10回、2~3セット行ってみましょう。
【ポイント】
●動作中は常に1の姿勢を保つ。
●一歩踏み出した時、太ももに力が入っている事を意識して上体を下に落とすように行う。
●前に踏み出した脚は、かかとで体重を感じながら屈伸し、かかとで床を蹴って上体を戻す。
●前に踏み出した際は、姿勢を保つため胸を張ってお尻を落とすような感じで行う。

レッグランジ

ステップアップで2の時に2~3秒姿勢をキープするとさらに刺激されて効果アップです(上級者は腰を上下してみてください・・・辛い)。
音楽を聞きながら、テレビを見ながら隙間時間にご家族皆さんで楽しく運動してみてくださいね。
 
~ 今週の感染 ~インフルエンザワクチンに関して~ ~
現在、沖縄でインフルエンザが流行しています。また去年は例年よりかなり早く流行しました。
ワクチン効果期間は、免疫獲得した2週後~5か月間。当クリニックの今年の接種時期のお薦めは10月~11月中

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2024年9月のプチ医学「食欲の秋」

残暑も徐々に落ち着き、ブドウや梨、栗に焼き芋、そして新米と「食欲」が増す時期になりますね。今回は「食欲の秋」と題して「メタボとBMI」について書きたいと思います。
 
今年メタボリックシンドローム(メタボ)の新たな診断基準案が出されたことは皆さんご存知でしょうか?
 
そもそもメタボという概念は、内臓脂肪から出る「アディポサイトカイン」が引き起こす高血圧・高血糖・脂質異常から「心血管疾患」になる可能性の高い人を見つけるために作られたものであり、内臓脂肪量をCTなしで予想するものとして「腹囲」を中心に診断基準が作られました。 しかし、心血管疾患の感度は1~3割と低く、感度が5.5割まで上がる新基準案が提唱されました。ただ、この新基準、腹囲だけを見てみても「ん~厳しい!」と感じる方も多いかもしれません。
 
続いて、メタボと混同されやすい「肥満」について。体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}で算出されるBMI。ご存知な方も多いのではないでしょうか?
BMI≧35の高度肥満症では、健常人と比べ死亡率2倍、「がん」になるリスクは2倍以上と言われています。 これらのデータはBMI≧25から上昇しています。

当クリニックでもBMI≧27、特に≧35の方は内臓脂肪CTをお薦めしております。 運動しても体重が落ちない、逆に体重がどんどん下がってしまうという方もお立ち寄りください。
これからはバリアフリーではなく、「バリアアリー」を意識して肥満解消して美味しい味覚を楽しんでいきましょう。
 
~感染情報~
コロナはだいぶ落ち着いてきましたが、「歩く肺炎」マイコプラズマ肺炎が増えてきております。 自覚なく感染源になってしまう可能性もあるため、風邪の後、乾いた咳が続く方はご相談ください。

メタボリックシンドローム診断基準
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2024年8月のプチ医学「最近のコロナ」

はじめまして。グランパークB1Fに開院しました田町クリニックです。 勝手ながら、今月より医療に関する”プチ”情報をお伝えしていきたいと思います。 少しでも皆様のお役に立てていただけたら嬉しく思います。
 
最近「コロナ」に関してどの様な情報をお持ちでしょうか? 今年の5月8日より季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」の分類になりました。 コロナ治療薬の公費支援が9月末で終了など、支援がなくなる中「かからない」ために最新の情報を知ること、かかってしまったらすぐ検査をし「広げない」「すぐ治す」ことのお手伝いが出来たらと思っております。
 
現在のコロナ感染どのようになっているのでしょうか?

コロナ感染数 グラフ

「増えてきたなぁ」との印象ではないでしょうか。去年は9月中頃まで増加しました。
 
次に7月の増加数ついてまとめた表です。東北と中国~九州の増加が目立ちます。
 
現在コロナは全年齢層で増えており、南から北へ広がっている印象です。 今年4月に第10波が落ち着きましたが、その後、新しい株が出てきました。 オミクロンのKP3株、LB.1株、KP2.3株という変異株です。 世界では既に主要な株として広がっており、今後日本で増えると予想されております。
皆様の手洗い・換気・咳エチケットが重要となってきます。また罹ってしまったら早めの治療をお願いします。後遺症は重症化した人に多いことがわかっているためです。
当クリニックは、当日予約なしでMRIや検査・点滴が可能です。発熱に限らず頭痛・まひ・腰痛。何か症状がございましたらご相談下さい

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