■”熱中症”ってなに?
高温多湿な環境に長時間いることによって、体温がうまく調節できなくなり、体内に熱がこもった状態。
「重症度分類(左)」および「古典的な病態分類(右)」(救急救命士標準テキスト10版より一部改変)
現在は「救急処置」、「受診」、「入院」が一目でわかる重症度分類(日本救急医学会)が多用されている。 以前使用されていた症状からみた分類(病態分類)と比較すると、「熱疲労」はⅡ度を中心にⅠ度およびⅢ度の患者さんも含まれる。
①熱失神
「立位姿勢による下肢への血流貯留」と「熱放散の目的の皮膚血管の拡張」によって、血圧の低下・脳血流の減少によって起きる眩暈や失神のこと。
②熱けいれん
多くの汗をかき、水だけを補給して血液中の塩分濃度が低下した時に起きる「けいれん」のこと。痛みを伴うこともあり。
めまい、頭痛、吐き気などの症状があれば、下記の「熱疲労」として扱う。
③熱疲労
多くの汗をかくことによって起こる「脱水」と「循環不全」による症状。
脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられる。
④熱射病
体温上昇のため、中枢機能に異常を来した状態。
意識障害(ぼーっとする、言動がおかしい、意識がない)が起き、体温調節機能が失われているため「外部からの冷却」と「救急救命処置」が必要な状態。
■下記の時は熱中症を注意!
屋外 (日本生気象学会)
屋内;WBGT値の評価は上と同じ (日本生気象学会)
熱中症になりやすい人は?
高齢者(熱中症死亡者の約80%、65~75歳以上)→室内温度を28℃超えないようにする、脊髄損傷者(特に発汗機能の障害のある方)、幼児・学童、発熱・下痢・二日酔い・睡眠不足などで体調不良の方、肥満体型の方、基礎疾患(高血圧、心疾患、慢性肺疾患、肝臓病、腎臓病、内分泌疾患など)、寝たきりの方。
■熱中症になったらどうするの?
下図を参考に、まずは「冷所に移動し」「からだを冷却し」「水とNaを補給する」です。
そして一番上の図を参考に症状を見ていただき、必要であればクリニックや病院へ受診をしてください。
暑さ指数(WBGT)の活用欄 (環境省 熱中症マニュアル)
2024年6月より田町駅・三田駅近くのクリニックとして、グランパーク田町の地下1階ウェルシア内に、MRIおよびCT併設のクリニックを開業させていただくことになりました。ベッドも用意し点滴も可能な施設です。地域の方々が利用しやすいクリニックを目指し頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■熱中症には注意をしてください。当院では点滴加療も可能ですので症状がありましたらお電話ください。
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東京都港区芝浦3-4-1 地下1階 ウェルシア内
Tel 03-6453-9481
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